《 FC=フランチャイズ・チェーン 》というビジネス用語は、今や誰でも一度や二度くらいは耳にされたりネットや情報雑誌等で目にしたことはあると思います。
フランチャイザーと呼ばれる本部がフランチャイジーと呼ばれる加盟店を募集し、商品の供給から運営ノウハウ、店舗作りまでをサポートするシステムです。
現在では、飲食業から物販、技術系(リフォーム、探偵、カット・ハウス・・)まで多岐にわたり、FC展開をしていない業種はないといっても過言ではないかもしれません。
また、このようなさまざまなフランチャイザーをわかりやすく比較検討し、独立、開業をめざしている方への資料提供サービスをおこなっている会社なども存在します。
社団法人日本フランチャイズチェーン協会の発表によると、
「 最新のデーターによると日本国内のフランチャイズ(FC)チェーン数は1074チェーンで、前年と比較して9チェーンの増加となり、FCチェーンの店舗数は220710(前年比1.4%増)、売上高は17兆8689億円(前年比2.2%増)
」となっています。
中古車販売の「 ガリバー 」やレインズが経営する「 牛角 」を全国に広げたベンチャーリンクのように将来的に有望な業種を見つけては、FC展開をすすめ、その手助けを業務とするようなFC支援ビジネスも今ではめずらしくありません。
とくに、今やわたしたちの日常生活の中でなくてはならない存在となった、セブンイレブンやローソンなどのコンビニエンス・ストアーはまさにFCフランチャイズの代表格といえます。
各店舗を営業している経営者はそれぞれ違ってはいても日本全国どこでも同じ看板、同じ店構えで営業していますから、お客の立場としてはどのお店でも安心して利用することができます。
ここで有名なFCチェーン店の加盟となるための募集条件をあげてみます。
セブンイレブン *お店の土地、建物を本部が用意するタイプ
加盟金として・・・ 研修費用52万5000円、開業準備手数料52万5000円、自己資本金150万円
生活の予備費として・・・ 約150万円、 総額400万円
ローソン
加盟金として・・・ 研修費50万円、契約金50万円、開店準備手数料50万円
出資金150万円、開店準備金50万円、 総額357万5000円(税込)
フジカラーパレットプラザ(写真現像DPE)
加盟金/300万円、保証金/150万円、什器看板/160万円、内外装施工費/400万円、
初期導入商品原材料/160万円、消耗品・備品/80万円、ポスレジ/85万円、合計1335万円
ロイヤリティー/月々の総売上高の3%
フランチャズに加盟して起業した場合のメリットとしては
本部から商品等が供給されるので、自分で仕入に行く必要がない。
運営ノウハウを提供してもらえ、経営指導を受けられるので
経験がない素人の方でも短期間で開業できる。
店舗作りも本部の設計のもとで統一したイメージを提供してもらえる。
FC本部によっては、開業前に立地調査おこない、開業後の売上予想を
してもらえる。
販促活動( 販促用のチラシ、メディア等での宣伝など )をしてもらえる。
本部の商号、商標を使用できる。
などなどがあげられます。 その反対にデメリットとしては、
本部のイメージを強制されるので、独自の展開が制約される。
本部の商品力、イメージに経営が左右される。
加盟するのにまとまった資金が必要で、開業後も売上金額から販促、
ロイヤリティーを徴収される。
本部のマイナスイメージ( 社会的不祥事・倒産など )の影響を連鎖的に
受けてしまう。
などが考えられます。これらをまとめて考慮してみると
「 FCチェーンに加盟する場合は、個人として独立自営業者を始めるよりもかなり割高な開業資金が必要となりますが、成功のモデルを最初から利用することが出来るので、初めての人であっても事業開始のノウハウを得ることができ、事業における成功の確率が高くなる 」といえます。
それではこのFCフランチャイズ・ビジネスを雑貨店という業種に限定してみてみると、現在フランチャイズ展開して一般的に加盟店を募集している雑貨店(FC本部)の数は多くありません。
「 無印良品 」なども地方の有力専門店(インテリア販売店など)と組み、一部ではFCフランチャイズによる出店もしていますが、あくまでごく数店で、基本的には直営店舗による営業形態で、オープンなかたちで加盟店の募集はおこなわれていません。
そこで、この数少ないFC雑貨店をピックアップしましたので、興味がある方は直接それぞれの会社に連絡して資料を取り寄せて、検討されてみて下さい。
私の部屋リビング |
半径5km以内での市場独占権でフランチャイズ加盟店を募集中。 |
|
キデイランド |
加盟契約金/300万円、保証金/150万円、ロイヤリティー総売上の3%、販促費1〜1.5% 開業前・開業後の3ヶ月間教育研修システム有り。 |
|
雑貨屋ブォーナ・ビータ |
100円ショップを運営するオースリーが高額雑貨屋と100円ショップの中間の 今までありそうでなかった雑貨店の個人および法人のFC加盟店を募集中。 加盟金/50万円、開店準備金/30万円、内装什器35万円/3.3u、商品代金15万円/3.3u |
スポンサーリンク
|
生活雑貨「 off & on 」、コスメ雑貨「 S G B 」 |
株式会社レプハウセ運営、加盟金/100万円、保証金/200万円 |
|
ショップイン |
加盟条件等はメールにて問い合わせ・・ |
|
インテリア雑貨ショップの”アクタス” |
加盟条件等はホームページから・・・ |
|
ギフト&プレゼントSHOP ハリカ |
全国で200店舗のチェーンを展開中。本部が独自のノウハウで店舗管理から運営指導までを 全面サポート。 保証金/100万円、加盟金/50万円
|
|
株式会社マック |
男女各種腕時計、アクセサリー、バッグなどを扱うファッション雑貨のセレクトショップ。 加盟金 / なし、保証金 / 10万円、FCロイアリティー / なし 資料請求先/ 株式会社MAC 担当:林、富井、中山 TEL:06-6281-3737 まで
|
|
ママイクコ |
加盟条件等はメールにて問い合わせ・・ |
もしもFCフランチャイズへの加盟を考えているならば、雑貨という商品を販売して行くうえでFC本部の品目が好きで好きで愛着を感じ、自分のお店でぜひ扱いたいという強い気持ちがなければFCフランチャイズへの加盟はやめておいたほうが懸命だといえます。
将来的にビジネスを大きく拡大させてゆきたい考えをお持ちの方は、最初の店舗をFCフランチャイズ加盟して、すぐれたノウハウをしっかりと学んだうえで、2店舗目以降はオリジナルで展開して行くという方法もあります。
最後に日本フランチャイズ協会の《 成功しているチェーンの見分け方(ただしすべてのFC業種を対象としています) 》を記載しておきますので今後の参考として見て下さい。
1.FCチェーンとしての経営理念やビジョンがわかりやすく確立されていること。
2.店舗の収益率は15%以上が確保できており、初期投資は3年程度で回収できること。
3.FCのビジネスモデルとして商圏は狭ければ狭いほどよい。
( ※ 具体的には人口2万人以下、6000世帯以下でビジネスが成り立つこと )
4.徹底的な商品力・サービス力・情報システム力・店舗運営力等の 差別化ノウハウを持っていること。
5.短期間(長くても6ヶ月以内)の教育・訓練でノウハウを身につけることができ、 開業後の指導をスーパーバイザーがきちんと行う体制が整っていること。
6.ビジネスの内容がなんらかの地域密着型での社会貢献をまたらすものであること。
7.契約書の内容が法的開示事項に沿って体系的に分かりやすく構成されていること。
|