以前から「○○な商品をならべた○○な雑貨店を作るんだ!」 という確固たるヴィジョンと信念を持たれている方は別として 「自分のお店は作りたいけど、まだショップイメージがおぼろげで、はっきりとしたコンセプトが決まらない・・・」 という方もいると思います。
そのような人は、「自分がどうして雑貨屋をやりたいと思うようになったのか?」をもう一度、原点に戻って思い出してみて下さい。
多分そこには、あなたの理想のモデル店といえる雑貨ショップが必ず存在するはずですから、そのお店を訪れて、今度はそのお店を徹底的に観察・研究して、そのエッセンスを探ってみましょう。
・お店の外観は、どのようなイメージなのか?
・お店にはどのような商品が並べられているのか?
・お店の売り場にはどのような商品ディスプレーがされているのか?
・お店はどのようにお客様に接しているのか?
・お店ではどのようなオリジナルなサービスを提供しているのか?
・お店ではどのような販促活動を行っているのか?
などの項目を具体的に紙に書き出してみて下さい。 あなたが理想とする憧れの雑貨店は、成功しているショップの部類に入るはずですから、あなた以外にも大勢のファンがいることでしょう。
そのような成功している雑貨屋さんには、他店にはないそのお店だけのお客さんを惹きつける素敵な個性が必ずありますから 「どこにその魅力があるのか?」
を具体的に書き出してゆくことで、あなたの作りたいお店の具体像(コンセプト)も徐々に明確になってゆくはずです。
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また、別の方法としては卸問屋街を見学して、卸売りされているさまざまな雑貨商品を実際に手に取ってみることもイメージを具体化させるのに大いに役立ちます。
東京の浅草橋・馬喰町周辺や大阪の本町・船場周辺には、昔からたくさんの卸問屋が建ちならび、日本全国だけでなく、台湾や中国などの近隣諸国からも大勢の小売り屋さんたちがお店の商品を仕入れに来ています。
遠方に住まわれている方にとっては少し大変かもしれませんが、休みの日(ただし平日)を利用してこのどちらか、できれば東京と大阪両方の問屋街を見学してみて下さい。雑貨店を経営してゆく場合どんな形であれ、必ずといっていいほどお世話になるのが卸問屋ですから。
一口に卸問屋といっても、店内にエスカレーターやエレベーター、お食事処や喫茶コーナーまで備えた百貨店並の大型店舗から専門業種的な個人商店まで大小さまざま、いろいろな規模で営業しています。
卸問屋ではシャネル、グッチなどの一流ブランド品から宝飾類、服飾ファッション雑貨関連すべて、生活雑貨やインテリア雑貨、日用雑貨からちょっとした食料品まで、幅広い商品群の中から、あなたの感性にマッチした商品を1点からでも仕入れすることができます。
対象ターゲットをかなり絞り込んだ提案型のショップなどの仕入を除けば、10坪未満規模の雑貨ショップの店内在庫商品のすべてを卸し問屋で仕入れることも容易にできます。 (
※ 1坪=3.3u )
たとえば、陳列されている商品の中からアクセサリー、小物〜軽衣料までエスニック調のモノだけをいろいろピック・アップしてお店にならべれば、あなたのお店は立派な「エスニック雑貨店」になりますし、カントリー調の商品だけを仕入れれば「カントリー雑貨店」にもなります。
あまり店舗スペースが大きくない個人経営の雑貨ショップレベルならば、大型問屋1店ですべての在庫商品を仕入れたとしても、あなたの「仕入れ方」次第で、統一したイメージを出すことは充分に可能です。
卸問屋街に並べられている多種多様な商品を見学して回れば、あなたの頭の中でボンヤりとしていたお店のイメージがハッキリ見えてきて 「こんなお店を開きたい!」
というショップ・コンセプトもおのずから明確になってくる可能性も大いにあります。
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