お店作りの指針となるショップ・コンセプトをある程度具体化することができたら、次なる段階として 「 雑貨店のオープン 」 へ向けて前進するために、お店の開店予定日を決めてみましょう。
1年先、2年先・・、あまり先の話になると現実味も薄れてしまいますので、長くとも3年以内くらいの期間内、今すぐにでも行動が起こせる方は、1年以内に決めてみて下さい。
「 まだ何も行動してもいないのにお店の開業日を決めるの? 」
と思われるかもしれませんが、開業日を決めることによって目標が明確になります。
それまでは 「 いつか自分の好きな雑貨でいっぱいの雑貨ショップをやりたい・・・」
というように漠然と思い描いていた夢の話が、頭の中で具体的にイメージ出来るように変わってきます。
あなたの頭の中でしっかりとイメージしてみて下さい。
今現在、何らかの職につかれている方は 「 ○○頃までには、退職してお店の開業準備にかかれる 」 のかを考えてみましょう。
ただの適当な目標ではなく、「 決めた日に絶対にオープンするんだ!」 という気構えで、真剣に決めなくては意味がありません。
そのためには雑貨ショップの1年を通して、お店の流れを知っておくことも必要です。
通常、季節性がある雑貨商品は1年を
▼ 春 / 夏商品 … 3月から8月まで ▼ 秋 / 冬商品 … 9月から2月まで
と大きく分けて考えられます。
国内の雑貨メーカーが一同に集まる最大の見本市 「 東京インターナショナルギフトショー 」 も毎年2回、2月と9月の初旬に開催され、2月に春 / 夏商品の発注、9月に秋 / 冬商品の発注を行います。
各シーズン中の大まかな流れとして、春 / 夏商品の場合では、 ・ 2月の終わりから3月の始めにかけてシーズン商品の初入荷。 ・ 4月から6月にかけて本格的な新商品の販売。 ・ 7月中旬から8月終わりにかけてシーズン商品のバーゲン販売。 というようになります。
この流れからあなたのお店の開業予定日を決める場合、シーズンの立ち上がりで目新しい商品を並べることのできる、3月と9月中が年間を通して最もおすすめです。
それに対して、シーズンの後半にオープンした場合は、同業他店がセールでにぎわっている時期なので、正価販売に魅力はなく、かといってオープンからバーゲン商品を並べてしまうと、ここは 「 安売りの店 」 という印象を与えてしまうことにもなりかねません。
特に2月と8月は昔から 「 ニッパチ 」 と呼ばれ、1年の中で物が売れない時期といわれていますので、できればこの期間でのオープンはおすすめできません。
また、12月はクリスマスのギフトやボーナス需要などで、どの業種も1年で最も忙しい月ですから、まだお店の実地運営経験のない状態でこの月にオープンした場合には、接客販売やギフトラッピングの不慣れ、在庫商品のコントロールミスなどで、初めて訪れていただいた大切なお客様に悪い印象を与えてしまうリスクがあります。
これらの点を踏まえたうえで、あなたが作る雑貨ショップの開業日を具体的に決めてみましょう。 お店の開店日を「○月○日○曜日」と決めることによって、あなたの頭の中の雑貨ショップ開業のスイッチがONモードになり、気構えも自ずと変わってきます。
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続いて、そのオープン日までのスケジュール表を作りましょう。 「 いついつまでに○○をやる 」 というように開業までに必要な作業を書き出し、それぞれの項目に日付を入れてください。日付を入れることによって、より実現の可能性は高くなって行きます。
前項で解説したように 「 どのような客層をターゲットとして、どのようなラインの雑貨商品を扱うお店を作りたいのか?」 という、お店のコンセプトを具体的に落とし込んでゆく作業も実現への大切なプロセスとなります。
あなたのお店をオープンするためには、実現可能な具体的計画を立てることがとても大事になります。 計画を紙に書き、部屋の壁に貼り、毎日眺めることによってどんどんと頭の中が 「 雑貨ショップの開業モード 」 に変化して行きます。
この他にも開業モードスイッチが入ることによって、それまではお客としてあなたの理想とするような雑貨店を訪れても、 「 こんな商品を置いたお店を自分で開けたらなぁ・・」 というような単なる憧れの夢レベルだったのが
・この床材と壁紙のコントラストはとても良いから参考にしよう。 ・このお店の照明はお洒落なので同じものを使えないか? ・このお店の商品ディスプレイはとてもインパクトがあるから真似してみよう。 ・このラッピングはとても素敵なので参考にしよう。
などというように、目に付くさまざまな情報の全てが、あなたが雑貨店を開業するための良いサンプル(教科書)に見えてくるようになります。
オープンの日付を決めることによって、あなたの意識が変わり、普段の行動(物の見方)までが確実に変わって行きます。
素敵な雑貨ショップのオーナーになる夢を実現のものとするためには、そのためのプランを立てて夢まで届く橋をかけましょう。
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