前項の解説で、あなたがメーカーとの直接の取り引きをおこなう場合の条件(形態)の一般的パターンについては、だいたい理解していただけたと思います。
そこで、卸し問屋だけではなく、メーカーからの商品の仕入れを希望している方は、取り引き上の注意点として
◆ 自分の好みのメーカーを探すのに時間がかかる!
◆ 人気のあるメーカーは地域バッティングの基準が厳しい!
の2点が大きなポイントとしてあげられます。
まず 「 好みのメーカーを探す方法 」 としては、雑貨関連商品ならば 次項で詳しく解説しますが、東京ビッグサイトで開催される インターナショナルギフトショー の見学が一番のおすすめです。
出展社数2300社の大小メーカーが一同にあつまって、各種服飾雑貨からインテリア雑貨、民族雑貨からステーショナリー雑貨などまで、さまざまなカテゴリーの雑貨商品を各メーカー別に区枠されたブース内で、自社の取り扱い商品を展示していますから、大変効率よくあなた好みの雑貨を探すことができるはずです。
この展示会に出店している各メーカーの目的も、新規の取り引き先の確保なので、それぞれのブースに営業の担当者が在中してますから、交渉もその場でおこなえます。
また、ほとんどのメーカーは自社商品説明のカタログ・パンフレット等を作成、配布していますから、それらを持ち帰ってゆっくり検討したのちに、お気に入りのメーカーへ取引の申し込みをすることもできます。
最近では実店舗をもってない「インターネット・ショップ」だけを経営している人たちも、新らしい商品の仕入先を探すのにこのギフトショーを利用しているパターンが増えています。
ただ問題点として、毎年春、秋の2回しか開催されてませんので、開業までに時間的余裕のある人には有効ですが、オープンが差しせまっている雑貨店・雑貨ショップには時間的に無理があります。
その他にも東京ビッグサイトでは、インテリアライフスタイル展や日本ホビーショー、東京おもちゃショー、国際文具・紙製品事務機器展 などのさまざまな展示会が毎年開催されています。
会場内では、関連する雑貨商品の展示もされていますので、あなたが希望している雑貨のテイストに合うものがあれば、時間が許す限り足を運んで、より良いメーカー、商品を探されることをおすすめします。
次に、ギフトショー以外で仕入れメーカーを探す方法のひとつとして一般の雑貨店にならべてある商品につけられているタグ(値札)の電話番号からその会社に直接連絡してみる方法があります。
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ティー・カップ類などの生活雑貨関連の商品には、それを販売しているお店の値札が貼り付けられているか、手書きのプライス票により値段表示しているパターンがほとんどですが、ファッション雑貨(服飾雑貨)については、メーカーのオリジナルタグがそのまま商品につけられて販売されていることがよくあります。
アクセサリーやポーチ、バックなどの服飾雑貨類などは、メーカーが出荷時に自社デザインのプライス票を商品に取り付けている場合がほとんどですから、お店もそのまま陳列販売している傾向があります。
もし、某ショップにならんでいる商品にあなたのお店でも、ぜひ取り扱いたい雑貨があるとしたら、その商品タグをこっそりとスマホのカメラででも写して帰り、記載されている会社名でネット検索してHPを見てから、直接そのメーカーに電話して取り引きの交渉をしてみることです。
この場合、気をつけなければならないのは、2~3点の商品を見ただけで単純にそのメーカーを判断しないことです。
電話連絡してみて感触がよければ、商品カタログを送ってもらうか、直接その会社を訪問してショールームに陳列されている商品をよく観察してから最終判断をくだすのが賢明です。
なお、この 「 お店の商品タグ(値札)からメーカーを探す方法 」 では個店形式の雑貨店では有効ですが、チェーン展開しているような大手の雑貨店(雑貨ショップ)では各商品の売れ行きを本部がPOS管理しているため、タグ(値札)はバーコードの入ったそのチェーン店独自のモノに取りかえられていますから取り扱いメーカーを知ることはできませんので注意して下さい。
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